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膳所診療所は1971年3月、滋賀県初の民医連診療所として誕生しました。
設立主旨書には「働くものの立場にたつ診療所がほしい」とあります。当時の滋賀県では労働災害が全国一位で、紡績工場が近くにあった土地柄もあり、腱鞘炎などの職業病で悩まされる労働者が多くいた実績を反映しています。
滋賀医科大学の協力で労災職業病外来を開設し、県内一円、隣接する近畿地方や東海地方からも来院があり、現在では教育、福祉、医療、介護労働者の頸肩腕障害・腰痛などの労働災害の専門診断と治療を行なっています。
膳所診療所は地域住民の建設運動によって誕生し、のちに建設運動を担った地域の人々が集まって「膳所診療所健康友の会(現、ぜぜ健康友の会)」が設立されました。現在も友の会の会員さんがボランティアとして助け合い活動を行い、健康づくり活動の主体として、職員とともに色々な活動を行なっています。
地域の要求に応えて、介護保険制度開始以前より在宅高齢者医療(訪問診療、訪問看護、デイケア)に取り組んできました。2000年以降は、訪問介護、居宅介護支援事業所、デイサービス、通所リハビリテーションなど介護事業所を併設し、医療と介護を連携して切れ目なしに展開しています。
外来診療では、慢性疾患・生活習慣病を含めた全身管理を目指しています。
ひとりひとりのホームドクターとして小児から高齢者まで幅広い年齢層に対応し、近隣の医療機関、病院との連携にもきめ細かく尽力してきました。
疾病管理だけでなく、予防医療・保健活動にも力を入れ、住民健診、小児から高齢者までワクチン接種を積極的に推進しています。
高齢者には、要介護状態とならないように予防に努めるとともに、たとえ要介護状態となった場合でも、介護サービスの利用でその人らしい生き方を援助し、住み慣れた地域での療養を支援することを目指しています。
診療所の職員間では症例カンファレンスなどで多職種が情報共有と連携に努め、チーム医療を日々実践しています。患者さん、利用者さんを中心に、医療者との二人三脚での共同の営みとしての医療介護を行なっています。