お知らせ
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2021年5月21日
「75歳以上の医療費負担2割化法案は参議院で廃案にしましょう」~事業所通信2021年5月号を掲載しました
事業所通信 2021年5月号
「75歳以上の医療費負担2割化法案は参議院で廃案にしましょう」を掲載しました
75歳以上の医療費窓口負担を1割から2割に引き上げる法案が5月11日、衆議院で自民党・公明党・日本維新の会・国民民主党の賛成により可決され、参議院へ送られました。
対象は、単身世帯で年収200万円以上、夫婦世帯で年収320万円以上の高齢者で、全国の約370万人、滋賀県では約4万人(23%)の方が2割負担で、現在も3割負担の現役並み所得の方をあわせると、75歳以上の3人に1人が2割以上の医療費となります。
滋賀民主医療機関連合会では、2021年1月~3月に患者さんなどを対象にアンケートを行い、910名(75歳以上492名、75歳未満404名)の方にご協力をいただきました。
医療費の支払いが負担だと感じる人は年代を問わず半数以上で、経済的理由で受診を控える方が2割と、全世代に渡って窓口負担が重くのしかかっています。また、高齢者は複数診療科など受診回数も増えるため、年収に対する窓口負担割合でみると75歳以上は、40~50代の2~6倍近く負担している実態が報告されています。高齢者の窓口負担を2倍にすることは、いままで以上に受診抑制を深刻化させ、疾患の重篤化や医療費の増大を招くことが予想されます。
医療費2割負担に反対する署名は全国で100万筆を超えています。コロナ禍のなか、さらに受療権を侵害し、高齢者の暮らしといのち、健康を脅かす法案は参議院で廃案にしましょう。
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