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制度の問題や社会の矛盾にも目を向け、変えていきたい。
NISHIZAWA HIROKI
西澤 寛貴医師
2014年滋賀医大卒。34期生。 京都民医連中央病院で研修。京都協立病院、上京診療所でも研修。2020年からこびらい生協診療所副所長。
中学生のころから小児科の医師を目指そうと思っていました。というのも、当時は産科医や小児科医不足が叫ばれている時期。実兄が喘息で苦しんでいたというのもあって、医師になって貢献したいと考えていました。
民医連は医者が医学的な知見だけでは見えてこない患者さんが抱える不安、たとえば制度の問題や社会の矛盾についてもきちんと目を向け、実態として困っている患者さんがいることを掴みながら、それを逆に発信したり、仕組みを変えていこうとするところが、一般の病院とかとは違うところかなと思います。私が小児科の診療所にいたときの経験ですが、子どもの定期接種といいながら自費になるワクチンがあって、生活保護を受けている世帯の人はなかなか接種できないわけです。経済的な問題が健康の差を生んでしまわないように、民医連が取り組む無料低額診療をもっと発信していくべきだと考えています。
滋賀民医連には4つの診療所があります。私の地元・彦根には民医連がないので、湖北でも一緒にやりたいという人を増やしていきたいです。いま6年目なんですが、働きやすさはすごく感じています。実際に有給や結婚休暇も取っていますし、さらに働きやすい職場を医学生さんたちと一緒に作っていきたいなと思います。
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